パリの音楽センターCité de la Musiqueが、コンサートの映像を無料で配信してくれている。 運営を共にするサル・プレイエルでのコンサートも含まれ、パリ管弦楽団やフランス放送フィル、アンサンブル・アンテルコンテンポランなど、ここを本拠に活動する演奏団体のものが中心だが、それだけでなくポピュラー音楽も世界音楽も、関連するものは何でも掲載されている。過去の映像の大半は抜粋しか見られないが、演奏会全体を楽しめるものもかなりある。最近リニューアルして使いやすくなった。 http://www.citedelamusiquelive.tv/ パーヴォ・ヤルヴィとパリ管のシベリウス(しかも「クレルヴォ」!)、アーノンクールとヨーロッパ室内管のシューベルトにハイドン、チッコリーニのサン=サーンスとプーランク、などなど。ロト率いるレ・シエクルがリュリとR.シュトラウスの「町人貴族」を(モリエールの戯曲の抜粋まで挟みながら)並べてみせた解説付きコンサートは企画も演奏も極上だし、アンネ・ゾフィー・フォン・オッターがブロドスキー四重奏団と一緒にグレインジャーやレスピーギそれにエルヴィス・コステロを歌ってる映像も素晴らしい。 これがみんな無料なんだから、もうほんとに快挙。 ただし、各動画には視聴できる期限が書かれているので、注意も必要。今のところどれも来年1月15日まで。その後は一斉に見られなくなる――かどうかは過ぎてみないとわからないけど、まあ広い意味で実験中ということかもしれない。 音楽系動画配信サイトは増えているが、一方に多額の課金をかけるサイトがあり、他方にこうした無料のサイトもある。時代が大きく変わっていく、今はそのただ中なのだろう。
1960年生まれのアメリカの作曲家。数年前ニューヨーク・タイムズの演奏会評で彼の音楽が「現代の音楽としては最も聴衆から支持されている」と書かれているのを見て初めて存在を認識し、ディスクを幾つか聴いて感服した。ヴァイオリンとオーケストラのためのAir(1996)が美しい。イングリッシュ・ホルンまたはチェロとオーケストラによるColored Field (1994)は強い表出力で聞き手を圧倒する。現代的な響きと、懐かしい歌と、精緻な作曲技法が同居している。 この作曲家と同じ時代に生きていられて良かった、なんて思ったのはこの人くらい。 2000年のPMFでは日本に来てたんだそうな。その頃から知ってたら、たとえ札幌でも聴きに行ったのに。