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ブージーとシャーマーの楽譜ネット公開

イギリスの楽譜出版大手ブージー・アンド・ホークスBoosey & Hawkesが、20世紀以降の作品のスコアをネットで「閲覧用にperusal」公開しはじめた。入口はこちら↓

http://www.boosey.com/cr/perusals/

作品数は466点、作曲家を数えたら70人。

聞き覚えのある名前をAから拾っていくと、
ジョン・アダムス、ルイス・アンドリーセン、バルトーク、バーンスタイン、バートウィッスル、ブリテン、カーター、コープランド、ドアティ、デル・トレディチ、ディーリアス、ドラックマン、フィンジ、ヒナステラ、ゴリホフ、リンドベルイ、マクミラン、マルサリス、マックスウェル=デイヴィス、メレディス・モンク、ムソルグスキー、プロコフィエフ、ラフマニノフ、ラウタヴァーラ、ライヒ、ロレム、ラウズ、ストラヴィンスキー、トムソン、タネジ、クセナキス。
そうそうたる顔ぶれだ。

「現代もの」のはずなのにムソルグスキーは何故、と思ってクリックすると、《展覧会の絵》がラヴェル編とアシュケナージ編のオーケストラ編曲で出てきた。なるほど。ラヴェル版はともかく、アシュケナージ版というのは面白い。ネット上で閲覧するだけだから使い勝手が良いとは言えないが、タブレット端末などを使えば案外「鑑賞のお供」としてポケットスコア代わりに使えるかも。

実はすでにアメリカの大手シャーマーSchirmerもスコアのネット公開を行っている↓

http://digital.schirmer.com/

こちらもほとんどは20世紀以降の作品で、バッハやモーツァルトの名前も見えるが、編曲が新しいということのようだ。オーケストラ作品はスコアの全部、小編成の作品は数ページの抜粋を見ることができる。

作曲家数を数えると85人。個人的にはアンタイルのジャズ・シンフォニー、コリリャーノの交響曲、それに音大の図書館にもないウィリアム・シューマンの交響曲3番などがみられるのが嬉しい。

――などと書いておいてなんだが、実はシャーマーのサイトは今の私の環境ではちゃんとスコアを表示してくれない。前に何度か訪れた時にはちゃんと見られたのだが、今は妙に文字化けしたテキストのようなものがだらだらと表示されるだけ。pdcというファイル形式を使ってるようで、ブラウザがきちんと反応していないのかもしれない。

ともあれ、シャーマーとブージーという現代ものの2大出版社がスコアの公開を始めたというのは、新モーツァルト全集のネット公開に匹敵する快挙ではないかと思う。次はショットか?

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