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ケクラン「BACHの名による音楽の捧げもの」の映像

オランダの放送局のサイトにケクランCharles Koechlin (1867-1950)の「BACHの名による音楽の捧げもの」の映像がある。オランダ放送フィル、指揮は Ed Spanjaard。2009年2月、アムステルダム・コンセルトヘボウでの演奏。

http://player.omroep.nl/?aflid=8880982

3本のサックスにピアノ、オンド・マルトノ、オルガンまで含む大オーケストラを駆使し、優れた理論家として知られるその作曲技法の粋を尽くした1940年代の力作。ケクランといえば「ジャングルブック」の連作や美しい「星空の方へ」などが知られているが、ああいった作品ではどうしても意識が標題に引っ張られがち。だがこの曲では、もっと純粋にケクランの音の世界に浸ることができる。これまでもCDやナクソスの配信で音は聞けたが、やはり映像を伴うと「何が起こっているのか」がよくわかってありがたい。

フランス近代音楽の系譜をたどるとき、ドビュッシー、ラヴェルの次にはいわゆる6人組あたりを挟んでメシアン、デュティユーへとつなぐ理解が一般的だろう。だが、6人組のかわりにこの曲に聴けるような「晩年のケクラン」をはめ込んでみると、今日の「スペクトル楽派」あたりまで続く「ソノリテの音楽」としてのフランス音楽の流れがうまくつながって見えてくるように思う。

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