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ベリオのシンフォニア

東響と東混でベリオのシンフォニアを聴いた。指揮は大友直人。プログラム後半の「英雄の生涯」も含めて、熱演、力演、感銘深かった。
シンフォニアの目玉というべき第3楽章では、やや響きがダンゴ状態で下敷きのマーラーが埋もれがちになり、音楽の見通しがちょっと悪くなってしまったが、その後に続いた終楽章は緊張度の高い充実した演奏だった。

讃えるべきは、まず、東混の八重唱の面々。声楽アンサンブル協奏曲といってもよい難曲の難パートを、すっかり自家薬籠中のものとしてこなしている感じ。PAのバランスがちょっと気になるところもあったのだが、見事でした。

東響にも喝采。前からうまいオーケストラだと思っていたけれど、改めて再認識しました。

それにしても、コンマスの大谷康子さんはすごい。ベリオでもシュトラウスでも、それこそ協奏曲なみのソロパートで燃えるようなヴィルトゥオジティを発揮し、ストレートな大友の音楽に生命の輝きを添えてくれる。残念なのはベリオのときヴァイオリン・ソロにもPAが効いていて、私の席が下手の端という要因も大きいのだろうが、視覚的に左側で演奏している音が右のスピーカーから(も)聞こえてくるのがどうにも違和感を拭えなかったこと。ミキシングでもうちょっと配慮できたはずだと思うのだが。それを除けば、今日の演奏会の音楽的満足は相当程度彼女のヴァイオリンに負っていたように思う。財産ですね。

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